金雲のすき間

合戦図屏風より愛を込めて

関ヶ原・敦賀の旅 その1

一日目

 世の中は連休で「よし行こう!」となった時にはすで彦根のホテルはどこも満室。さてどうしたものかと、相談したところ大垣に一泊することに。予約した新幹線よりも一本早いものに乗れそうだったのですが、そちらももう満席で変更も出来ず諦めて予定通りゆっくり出発となりました。

 

地元・岐阜にお住まいのお友達の案内でまずは米原から直行佐和山城祉。

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前回、龍澤寺までしか入らず佐和山登山を見送ったので今回は山頂まで行きたい!ということでお友達とワンコ2匹と私とで登山開始。大した登山じゃありません、わかっていますが私は日頃の運動不足とそこそこヤバイ年齢なもので途中から足が上がらなくなるわ、息が切れるわ、酸欠で目眩するわ、と見た目以上に結構ないっぱいいっぱいになる。わんことお友達(若い)はずんずん上がって行くので笑いながら必死に着いて行きました。

 

お約束の石田三成さん。

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佐和山城祉に辿り着いてみれば宮島の弥山よりは全然楽なはずなのですが、年々衰える身体に抗うことも出来ず……
お天気は晴天天晴れ!というほどではなかったので遠景がもやってます。

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ちょうど中央に霞んで見えるのが伊吹山。この形は!関ヶ原合戦図屏風の伊吹山と同じ形ですよ。描かれているのは関ヶ原側から見た山のはずなのですが、どこからどう見ても伊吹山

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下りは余裕だったのでやっぱり運動不足です。普段からもっと歩かなくてはいけないなぁと思うのはおそらくその場だけです。

 

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ぐるりと回り込んで、石田三成屋敷跡。

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史跡らしいものもなかったですが、確かな目印はしっかりと存在。

 

さらに、三成のお茶の井。

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案内してくださったお友達に「そこです」って教えてもらわなかったらわからない井戸跡。

 

爽やかなドライブ日和(助手席)ここから関ヶ原へと向かいます。

 

前回来たときは仮住まいで学校の校舎を背にしていた藤堂高虎京極高知陣が正式な場所へ移動しましたがやはり学校の敷地内。校門を入って右手にありました。

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 史跡は時々〝なんでそんなところに?〟って場所にあったりしますが、考えてみれば現代人が後からそこで生活を始めたわけですから向こうさんの方が〝そこ?〟なのですよね。

 

関ヶ原行くなら何度でも行っておかないとねと笹尾山へ移動。今回はごめんなさい、吉継さん。墓所までは行かれません。佐和山で体力使い果たしました……

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 笹尾山、左近陣。

 

三成陣から関ヶ原を望む。

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現場に立ってみると西軍総指揮取るには見晴らしもよく絶好のポジションですよね。

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さて、ここまで来たなら噂のアレを見なくては!と関ヶ原駅前観光交流館へと向かいます。

 

屏風好きとしてはなぜか外せなかった、自販機。

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これと関ヶ原町歴史民俗資料館のレンタル自転車置き場は屏風好きの心を揺さぶります。関ヶ原町所蔵の合戦図屏風は直政さんところの赤揃いのおかげで華やかでデザイン性もありグッズ展開が心憎いです。クリアフォルダとメガネ拭きを買って帰りました。

 

だんだん暮れてくる日と戦いながら次は垂井の恵瓊陣へと向かいました。前回は垂井まで回りきれなかったので南宮山は初めてとなります。

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関ヶ原町本でしたら第一扇の下部にあるこの鳥居。これが南宮山です。

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広家や秀元、恵瓊さんは描かれていないのですが、南宮山の鳥居だけはあります。

 

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南宮神社、歴史ある立派な神社でありました。

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かなり日も暮れてきたし、ハイキングコース片道1時間かかるし、佐和山でエネルギー使い切っちゃったし、でさすがに山頂の秀元陣までは行かれませんということで、南宮神社奥にあります安国寺恵瓊陣だけ確認してきました。

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 恵瓊さんは、大河・軍師官兵衛でぐっと来るものがありました。力が物言う戦国時代に外交僧として交渉の場に立ち駆け引き、豊臣時代には僧でありながら大名となり関ヶ原後斬首というのは他の戦国武将にはない立ち位置で興味深い物があります。これだから歴史調べるのはやめられない。

 

途中、広家の陣を眺めつつ(よそ様のお家が映り込んでしまってちょっと上げられません)宿の大垣へと向かいました。

 

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2日目は垂井から敦賀へ向かいます。