『合戦図 もののふたちの勇姿を描く』へ行ってきました
夏真っ盛りの名古屋・徳川美術館で開催中の『夏季特別展 合戦図 もののふたちの勇姿を描く』を見るために、新幹線で遠征してきました。
タイトルからもわかるように、中世合戦図絵巻から戦国合戦図までの絵巻・屏風の展示であります。
私が見に行ったA期間の戦国合戦図屏風の展示は
・賤ヶ岳合戦図屏風 六曲一双(岐阜市歴史博物館)
そしてお目当の
「大坂冬の陣図屏風 デジタル想定復元 六曲一双」
東京国立博物館所蔵の大坂冬の陣図屏風は、元になった屏風(祖本)を模写し新たな冬の陣図屏風を作成途中の下絵であると言われています。
トーハクの大坂冬の陣図屏風は、淡色だけ彩色され色のない部分に関しては色指定の指示が書き込まれていたり、本来六曲である屏風の構造でありながら五曲分にしか絵柄がなく両サイドの空白にはその他の図案に関する指示の付箋が貼られています。作成時代は江戸時代にも関わらず豊臣方の活躍が中心となっている構図など、謎が多く残されています。
その模本を本来あるべき姿にデジタル復元してみようというプロジェクトが実行され、今回徳川美術館での公開となりました。
凸版印刷、「大坂冬の陣図屛風」を色鮮やかに復元 https://www.toppan.co.jp/news/2019/06/newsrelease190620_2.html
冬の陣といえば真田丸ですが、その部分を比較してみましょう。
悠久の時を経て再現される豪華絢爛な合戦図屏風。
ロマンですね。