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金雲のすき間

合戦図屏風より愛を込めて

『白頭の人』読みました

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1日くらいでだーーっと読めました。 文体が軽いので読みやすいです。 で、舐めていたら結構きっちり史実を追っています。 大谷吉継さんは出自も確定しておらず いろいろわからないことが多いだけにフィクションがかなりの部分を占める小説でした。 それ故にか、各エピソードの繋がりも違和感なく綺麗にまとまっています。
以前読んだものはとにかく吉継さんは〝主役〟 文武両道の豪傑で病気は添え物のようなスーパーヒーローでした。 今回読んだ吉継さんは 病に冒されていく自分と葛藤しながら弱い部分もみせ 奥方と子供達を愛するよい夫で 鬼武蔵を殴り倒すようなめっちゃ強い武将ではありませんでしたが 〝人間らしさ〟を強く感じさせました。
恋愛要素はいらないよ〜と冒頭部を読みながら思っていましたが 香瑠さん(フィクションですよね)が理想的なよい奥方で ホッと出来る部分でしたからそれはそれで良しなのかな。
ただですね……有名なあのエピソードがですね…… 工エエェェ(´д`)ェェエエ工そうなるの?っていう…… かなり気になりました。 だってあまりに有名な部分ですから、あああ……そっち説採用するのか、と。 あと、思った以上に官兵衛さんと仲良しでした(笑)
誰かを酷く悪く書くことで主役を持ち上げるという手法ではなく 自分で考え行動する主人公で好感が持てましたし 年表の合間に主人公がいるようなせわしない流れではないという点で 大河ってこうあるべきだよなぁってちょっと思いました。
文体こそ軽めでしたが 娘婿となる幸村との関わりや千人斬り容疑など 押さえるところはちゃんと押さえてある どちらかといえば『ちょっと歴史小説読んでみようかな』という女性に勧めたい本でした。