関ヶ原合戦屏風【2】彦根本系比較
彦根本系
関ヶ原合戦屏風には同じ構図の物がいくつかあります。
彦根城博物館所蔵 2点
関ヶ原町歴史民俗資料館所蔵 1点
行田市郷土博物館所蔵 1点
他に個人所蔵のものが数点
なにしろ構図が同じなのでぱっと見とても区別し難いです。
私はどこをみて判断しているのかというと、第四扇に描かれている伊吹山です。
◆彦根城博物館所蔵の井伊家本
◆彦根城博物館所蔵の木俣家本
◆関ヶ原町歴史民俗博物館所蔵
◆行田市郷土博物館所蔵の左隻
彦根城博物館所蔵の2点がよく似ていて悩みどころなので、第五扇の川を見ます。
◆井伊家本
◆木俣家本
これで四点どれがどれなのかハッキリわかりますね(b´∀`)ネッ!
さて、ここまで見てみると、井伊家家老の木俣家蔵の屏風の方が主君の井伊家蔵の屏風絵よりも、技法や描写において緻密で丁寧な画風であることが 素人目にも一目瞭然なわけですが、なぜそのようなことになったのかということはいまのところわかっていないようです。