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金雲のすき間

合戦図屏風より愛を込めて

『描かれた戦国武将展』行ってきました

博物館・美術館

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9月15日は関ヶ原合戦の日だったわけですが、 その絡みのイベントは当然と言えば当然なのように開催されるのは地元の方でして…… というわけで、珍しく東京で何かやってる! と電車に乗って小一時間、はるばる浅草橋まで行ってきました。

浅草橋なんて過去に一回くらいしか行ったこと無いし右も左もわからないけど とりあえずスマホの地図とにらめっこしながら小さなギャラリーの辿り着きました。
客がいないよぉ、私だけだよ。

戦国時代を題材とした歌舞伎の浮世絵の展示です。
版画の技術ってすごいですよね。 これは歌舞伎の宣伝のチラシなのだろうか、 ブロマイドとかポスター的な販売物だったのだろうか、 その辺が今一つ把握出来なかったのがちょっと残念。

写真おKとのことでしたので撮ってきましたが ガラスに自分が映り込んでだな……
それはちょっとまずいで映ってないのを並べてみましょう。

と思ったら結構反射して映っちゃってる(;^ω^)
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大谷(形)刑部・小西摂津守・石田三成ですね。
小西さんがピストル持ってたり、ガラスのグラスがあったり、 戦国時代には無いものが小道具で出て来ますが、 他の絵の解説によりますと……

関ヶ原合戦を題材にしたものは「関ヶ原物」と呼ばれ、 その数は多くないものの、浄瑠璃、歌舞伎の一系統として確立しました。 ただし江戸時代には、それを直接劇にすることはゆるされなかったので、 もっぱら太平記の世界や鎌倉時代の出来事に仮託、脚色されています。


なるほど関ヶ原は徳川治世にとっての黒歴史ってことなんでしょうか。 しかしながら秀吉は人気だったようで、三成さんェ……

豊臣秀吉が主役の作品は庶民に非常に人気となり 「太閤記物」と呼ばれる一ジャンルが築かれました。 これだけ庶民に浸透した理由には百姓から天下人になった典型的な立身出世譚であることと、 陽気な庶民として描かれる秀吉への親近感、 豊臣氏が滅亡した事によ る判官贔屓、 江戸時代には徳川治世に対する反発など、様々な要因があります


安泰な徳川治世にも反発はあったんですね。

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ガラシャです。

関ヶ原神葵葉(せきがはらかみのあおいば)」という、 関ヶ原合戦を題材にした歌舞伎演目の中で、 細川忠興の妻「敷浪」が自害する「大坂細川屋敷の場」を描いたもの



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教導立志基 松寿丸(毛利元就
「教導立志基」は明治16年から明治22年にわたって刊行された、 教訓絵と呼ばれる歴史教訓的シリーズで、 小林清親、井上安治、月岡芳年などの合作によるものです。 ここに描かれているのは、松寿丸(毛利元就の幼名)。 従者が、松寿丸が安芸国の主となるよう祈ったと言ったのに対し、 天下の主となると祈るべきだと反論し、自ら理想の高さを示したという話が描かれています。背景に厳島神社の鳥居と鹿が見られます


例の有名な逸話ですね。

大鳥居と鹿!ってだけでなぜか興奮します。
鹿大事。

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河原崎三升」は、後に数多い功績から「劇聖」と讃えられた九代目市川團十郎。 彼の当たり役であった、主計頭清正(加藤清正)が描かれています。 加藤清正も、歌舞伎で演じられることの多い人物で、 豊臣家の取り潰しをもくろむ徳川家康に対抗する堂々とした武将として描かれています

関ヶ原は禁忌なのに豊臣は描かれるっていうところも矛盾を感じるのですが 庶民に人気の秀吉は切り捨てられないということなのでしょうか。

カタログも図録もない展示だったのでいろいろ詳細が不明です。 浮世絵綺麗でしたが。

微かに映り込んでるけど見なかったことにしてください。
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明智光秀が主役の歌舞伎も、江戸時代より人気の演目でした。 有名なものでは「四谷怪談」などで有名な四代目鶴屋南北の「時今也桔梗旗揚」などがあります。

この浮世絵で描かれているのは、祇園社に任官の勅使餐応役を主君小田春永から仰せつかった武智光秀が、 しきたり通り光秀の桔梗紋を飾ったことに不興を買い叱責され、森蘭丸によって鉄扇で討たれるシーンです


明智さんと織田さんが仮名ですが、蘭丸はそのままというのもどういう基準なのか?
〝不興を買い叱責される〟っていうところがなんとなく忠臣蔵っぽいです。 江戸時代のみなさまの萌えツボがその辺にあったのでしょうか。
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興味を引かれたのは線画(おそらく版画)の絵物語だったのですが これ江戸時代の漫画ってことでいいんじゃないの? と思った次第です。
クールジャパン(笑)