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金雲のすき間

合戦図屏風より愛を込めて

『大妖怪展』へ行って来ました

若冲展の前売りを無駄にして以来、心折れたままBlogが放置になっていました。が!江戸東京博物館の『大妖怪展』は予てから楽しみにしていましたので、夏休みに入ってしまうと子供が増えて行列が出来る可能性も無きにしも非ず……ということでぎりぎり20日の午前中に出陣したわけです。

しかし!

その日は、若冲展のカオス日となった〝第3水曜日はシルバーデイ〟だったということに気がついたのは江戸博に到着してからのことでした。

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若冲展が異常であっただけで、大妖怪展はびっくりするようなこともなく無事に入場。江戸博の特別展スペースはそれほど広くもないのでそこそこに混み合ってはいましたが、間を縫ってゆっくりと鑑賞することが出来ました。

音声ガイドは井上和彦さん。アニメ夏目友人帳でニャンコ先生の中の人なので、なるほど納得の人選。声のお仕事をなさってる方のガイドは大変聞きやすいです。

掛け軸や絵巻に描かれた妖怪はユーモラスでありおどろおどろしさは感じられません。毎回、日本画の展示を見た後同じ感想になるのですが、西洋絵画は写実を良しとしよりリアルを目指して描かれているものが多いですが、日本画は二次元に特化しそのデザイン性は現代の漫画に通じる楽しさがあります。『大妖怪展』はその辺りが最大限に楽しめる企画だと思います。

幽霊画や怪談の浮世絵は他の展覧会で見たことのあるものも多かったですが、今回面白いと思ったのが《針聞書》。

針聞書
鍼灸師のための口伝集。様々な病の原因となる虫を名付け図鑑化したもの。妖怪というのも編だが、病は体の非日常であり、その原因の虫の形は妖怪じみている。自然現象の不可思議の原因を妖怪に求める視線がついに体内に向けられた。描かれた虫たちは恐ろしい病状を生ずるのだが、なかなか愛嬌があって憎めないものたちだ。(図録より)

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蟲師かな?

 

お子様がジバニャン目当てで行くとちょっとガッカリするかもしれませんが、百鬼夜行絵巻や六道絵、錦絵、版本、幽霊画、妖怪好きだけでなく日本画好きな方にはオススメの展示でした。

最近の特別展の図録はとても凝ってるものが多いですね〜

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