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金雲のすき間

合戦図屏風より愛を込めて

トーハクへ『洛中洛外図屏風・舟木本』を見に行ってきました

博物館・美術館 合戦図屏風・屏風

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洛中洛外図屏風(舟木本)』はトーハクの所蔵品でありますが、平成28年度新たに国宝と指定されました。めでたいです。

そこで、今回トーハクでは新たに指定される国宝4件、重要文化財46件と、追加指定された重要文化財5件のうち、4件の国宝を含む52件を展示。

 

これは原本を直接見ることの出来る貴重なチャンス!

ということで、先週末に米沢で上杉本を見たばかりだというのに、上野へGO!上野近いです、米沢より全然近いです。

さて、いつもなら1階の仏像からゆっくりと回るのですが心は既に洛中洛外図屏風。さささっと軽く流しながら気持ちはすっかり2階8号室。

途中、作者不明、江戸時代の『洛中洛外図屏風(右隻)』がありましたので、パチリ。

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洛中洛外図屏風』は国内に100種くらいあるそうで、昨年トーハクで見たものともまた違うものですが、これもなかなかに立派。しかしなぜ右隻だけなのか。反対側にもしかして左隻?と移動してみたのですがありませんでした。右隻だけだとちょっと寂しい。

さて『国宝・洛中洛外図屏風(舟木本)』は撮影禁止です。単眼鏡を構えて隅から隅まで舐めるように見て参りました。
先週見てきた上杉本よりも地味に感じるのは金雲がくすんでいたせいかと思われます。上杉本の金雲きんきらきんでとても400年以上前のものとは思えない鮮明さでしたから、それと比べると舟木本は若干派手さには欠けます。しかし!京の都に集う人々の動きは賑やかです。さすが、浮世絵の祖といわれる岩佐又兵衛の作、都人の日常が生き生きと描かれています。場面場面がとても楽しい。

ミュージアムシアターで舟木本の要所要所を拡大して解説してくれる上映会がありましたが、これがなかなかに面白かったです。屏風に張り付いて単眼鏡で見てもよくわからない小さな場面をスクリーンいっぱいに拡大し、説明してくれます。今回は右隻だけでしたが、6月からは左隻を見せてくれるそうなのでまた行った時に寄ってみたいと思います。

さて、今回も屏風コーナーに行ってみました。

写真撮影OKの絢爛豪華な一隻。

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◆大原御幸図屏風 長谷川久蔵筆 安土桃山時代16世紀
 『平家物語』終盤の名場面。平清盛の娘で安徳天皇の母、建礼門院は洛北大原に庵を結び、源氏に滅ぼされた平家一門の菩提を弔う。そこに後白河法皇が秘かに訪ねる。草木の繊細な描写が、建礼門院の儚げな境遇と共鳴。長谷川等伯の長男久蔵の数少ない遺作だ。

 

 他には
◆藤棚図屏風(六曲一双)狩野伯円筆 江戸時代18世紀
◆賀茂競馬・宇治茶摘図屏風(六曲一双)久隅守景筆 江戸時代17世紀

がありました。

 

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人混みの中で立ち止まる事も出来ず流れて見学するという苦行もなく、今回もゆっくりと洛中洛外図屏風(舟木本)堪能することができました。