金雲のすき間

合戦図屏風より愛を込めて

『うらめしや〜 冥途のみやげ展』見て来ました

東京芸大美術館にて幽霊画堪能してきました。

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明治の噺家三遊亭圓朝菩提寺である谷中・全生庵に所蔵されている圓朝が蒐集した幽霊画コレクションの展示であります。

全生庵幽霊画は比較的に日本人の幽霊の典型を描いており、妖怪とまぎれるようなものもない。

 とのこと。

 

幽霊と妖怪は区別されるべきもので、幽霊は他界の存在、妖怪は異界の存在であり、妖怪が精霊信仰の産物であるのに対して幽霊は人間社会が生み出したもの。

 幽霊と妖怪は別物なのですね。なるほど覚えました。

「うらめしや〜」と言うくらいですから、幽霊は人間の感情としての<うらみ>の表現であることを考えるとなるほど妖怪はあれ人を驚かせて楽しんでいる感じがします。
ということで幽霊画はおどろおどろしいものから美人画まで幅が広く堪能して参りました。
『講談・四谷怪談』のビデオ上映もありました。もう少し大きな画面で見たかったですが、講談に興味を持ったので機会があったら生で拝聴したいものです。

図録となぜか妖怪本を購入して帰りました。

 

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