金雲のすき間

合戦図屏風より愛を込めて

感想

『天下分け目の関ヶ原の合戦はなかった』を読みました

私たちが知ってる(と思っている)関ヶ原合戦が塗り替えられていく醍醐味。一次史料の研究がさらに進むともっといろいろな真実が解き明かされるのだろうと思うとワクワクします。

映画『関ヶ原』を観てきました

平日の午前、水曜日のレディースデイということで、題材的におそらく空いているだろうと思って出かけてみたのですが、意外に席は埋まっていました。 司馬遼太郎さんの『関ヶ原』はかなり以前に読んでますので、内容は十分承知。3時間弱の上映時間に上中下3…

『戦国の陣形』を読みました

一次資料を具体的に提示しながら理路整然と定説をひっくり返す新説は興味深かったです。合戦過渡期から徐々に陣形が成立していくようすもわかりやすく書かれていました。特に「八陣」の解釈や、「魚鱗の陣=びっしりの陣・鶴翼の陣=ばっさりの陣」というの…

『春画展』見てきました

先月になりますが、話題の『春画展』へ行ってきました。 ここに限らず平日の美術館や博物館へ行くとシルバー世代の方々が多いので驚きますが、みなさんお元気でいい老後をお過ごしです。そんな婆さんになりたいと常々思っている次第であります。 今回もたく…

『図説「合戦図屏風」で読み解く!戦国合戦の謎』読みました

屏風の写真もカラーでたくさん使ってあり、新書版なのが惜しい大きさでした。 写真が多いご本は大判サイズで見たいですよね。 しかし屏風を見るというよりも、読み応えのある内容でしたので この本はこの大きさでいいのかと思います。 屏風からの各合戦の説…

『決戦!関ヶ原』読みました

関ヶ原に参戦した武将をクローズアップしそれぞれを違う作家が書いた短編集。 〝関ヶ原合戦〟という視点ではどうしても全体の流れの中に薄まってしまう各武将の合戦への思いを群集の中に紛れることなく、それぞれを主人公として語られており、おのおのの話を…

『大 関ヶ原展』行ってきました

3月28日初日です。 初日だし常設展もリニューアル無料だし きっと混むだろうなぁと覚悟の上で出陣しました。 入場券は前売りのオンラインチケットを入手済だったので スマホを片手にいざ会場へ。 みっしりと人がいるかと思っていたので 展示物の最前に一列ぞ…

『白頭の人』読みました

1日くらいでだーーっと読めました。 文体が軽いので読みやすいです。 で、舐めていたら結構きっちり史実を追っています。 大谷吉継さんは出自も確定しておらず いろいろわからないことが多いだけにフィクションがかなりの部分を占める小説でした。 それ故に…

大河『軍師黒田官兵衛』のこと【4】

21日に最終回を迎えました。 関ヶ原ですし、絶対オンタイムで見ようと 20時までに万障繰り合わせの上テレビ前に鎮座しましたが えっと…… まず、出演者テロップに〝大谷吉継〟の名前が無い! 関ヶ原合戦的には秀秋寝返りからの非常に重要な場面だと思うのです…

大河『軍師黒田官兵衛』のこと【3】

都市伝説だと思っていた大谷吉継さんが出る! とBS視聴組から漏れてきた情報をそれでもまだ信じられず 〝きっとデマ〟と思いつつもテレビの前に待機していたら…… キタ——(゚∀゚)——!! よかったねぇ、三成! しかしほんとにちらっと出ただけでしたね。 どうも最近…

大河『軍師黒田官兵衛』のこと【2】

登場人物の描かれ方が薄っぺらいのね。 人間は善人と悪人の2パターンの類型でしか書かれていない。 善人にも影の部分はあり、悪人にもそれなりの行動原理があると思うのです。 官兵衛は清々しく正義感に溢れ間違った道を行くことも無いのは 主役でヒーロー…

『小説 大谷吉継』読みました

旧Blogの方に投稿済みだったのですが 引越の際の不手際で綺麗に削除してしまった本の感想を今さらながら…… 先に読んだのはこちら『炎の仁将 大谷吉継のすべて (新人物往来社文庫)』 吉継についていろいろな研究家や著者の文章を並べてあるもので ネットで調…

大河『軍師黒田官兵衛』のこと【1】

戦国好きですから、毎週大河を観ているわけですが ずーっと気になっていることがありまして…… 〝大谷吉継さん、どこいった?〟 出生など諸説あり謎の多い人物ですが、 石田三成の義に殉じた武将という日本人好みの設定で人気もあります。 が、そういえば直接…

『墨染の鎧』を読んでいます

最近ずっと武将物の小説読んでますが、 せっかく感想書いたのにサイト引越のどさくさで削除してしまいました(´・ω・`) 今現在読んでいるのが『墨染の鎧』です。 大河を観ていたらなぜか主役の官兵衛ではなく安国寺恵瓊さんが非常に気になり ちょっと突っ込んで…